インターナショナルスクールとは、日本に在住する外国籍の子供のために設立された教育機関を指します。
近年では「国際的な文化に早いうちから触れさせたい」というニーズの高まりにより、日本人の子供を受け入れているインターナショナルスクールも増加しています。
インターナショナルスクールの教育課程では国際バカロレアのプログラムが採用されることが多く、国際バカロレアのプログラムを導入しているスクールは文部科学省で確認することが可能です。
日本国内の国際バカロレア認定校は令和6年12月31日時点では、下記の通りとなっています。
教育過程 | 認定校 | 候補校 |
---|---|---|
PYP | 67校 | 48校 |
MYP | 40校 | 17校 |
DP | 71校 | 7校 |
CP | 0校 | 1校 |
(※引用 文部科学省 IB教育推進コンソーシアム|IB認定校・候補校)
なお、国際バカロレアはスイスに本部を置く国際バカロレア機構(IBO)が開発・提供している国際的に通用する大学入学資格を与えるための教育プログラムとなっています。
今回は、日本国内のおすすめインターナショナルスクールやインターナショナルスクールの選び方についてご紹介します。
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インターナショナルスクールおすすめの選び方
インターナショナルスクールは、スクールによりカリキュラム内容や学費などが異なっています。
また、選ぶ際は家庭の状況やお子様の将来を踏まえ、カリキュラムが目的に合致しているか、学費は適切かを確認し選びましょう。
以降では、インターナショナルスクールを選ぶ際のおすすめの選び方をご紹介します。
- カリキュラムの内容から選ぶ
- 認定校から選ぶ
- 学費から選ぶ
カリキュラムの内容から選ぶ
インターナショナルスクールは、日本の学校教育が定める教育機関ではないため、位置づけとしては各種学校または無許可学校となります。
また、一条校(一般的な小学校、中学校、高校など)とはカリキュラムも異なり、独自裁量に委ねられることから各スクールによって特色が生まれます。
インターナショナルスクールの代表的なカリキュラムである「国際バカロレア」は、国際的な大学入試資格を得られる学習プログラムです。
導入している学校は文部科学省IB教育推進コンソーシアムにて確認でき、令和6年12月31日時点では251校がプログラムを導入しています。
(※引用 文部科学省 IB教育推進コンソーシアム|IB認定校・候補校)
国際バカロレア以外にも、国際的なスタンダードに持ちづいた教育プログラムCISや、多国籍の子供に対する教育を促進し、支援するECISなどもカリキュラムとして導入しているケースがあります。
導入されているカリキュラムはスクールにより異なり、受ける教育によって将来の選択肢も変わるため目標や将来の展望に適したインターナショナルスクールを選びましょう。
認定校から選ぶ
認定校とは、国際教育機構から認定されたインターナショナルスクールを指します。
認定されたインターナショナルスクールでは、国際学位(中学校・高校の卒業資格)を取得できます。
インターナショナルスクールの入学を検討している際は、スクールがどの機関から認定を受けているかをしっかり確認しましょう。
なお、日本国内のインターナショナルスクールの中には認定を受けていないスクールも多々存在しているため、入学する際には注意が必要です。
一般的に認定校とされるインターナショナルスクールは、下記のような国際機評価を受けているかが判断基準となります。
- WASC(Western Association of Schools and College)
- CIS(Council of International Schools)
- ECIS(European Council of International Schools)
- ACSI(Association of Christian Schools International)
- 国際バカロレア資格(International Baccalaureate = IB)
- A-Level国際資格(Cambridge International)
入学するスクールを選ぶ際は、適切な教育を受けられやすい国際認定スクールを選びましょう。
学費から選ぶ
学費はスクールによって異なりますが、一般的な一条校に比べると高額になります。
高額になる理由は、日本国内のインターナショナルスクールは制度上の教育機関ではなく、国からの助成金などがないことから教育資源や人件費、運営費など全てを負担しなければならないことが挙げられます。
学費は長期間支払うため、将来にも家庭にも負担の少ない学費の学校を選ぶことは重要です。
学費やサポートなどはスクールにより異なるため、選ぶ際は家庭の予算と相談しながら適切な学校を見つけましょう。
おすすめインターナショナルスクール
インターナショナルスクールはカリキュラムにより特色が異なっており、子供の将来的な目標などから適切なスクールを選ぶことが重要です。
以降では、おすすめのインターナショナルスクールをご紹介します。
- ケイ・インターナショナルスクール東京
ケイ・インターナショナルスクール東京

ケイ・インターナショナルスクール東京(KIST)は、東京都江東区の清澄白河駅から徒歩1分というアクセス抜群の立地にある、幼稚園から高校3年生までを対象とした共学のインターナショナルスクールです。
1997年の創立以来、50カ国以上から集まる約600名の生徒たちに、高水準の国際教育を提供してきました。
特定の宗教に基づかない中立的な教育方針を採用しており、多様なバックグラウンドを持つ家庭からの信頼も厚い学校です。
KISTの最大の特徴は、国際バカロレア(IB)のすべてのプログラムであるPYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム)、MYP(ミドル・イヤーズ・プログラム)、DP(ディプロマ・プログラム)を東京で唯一すべて提供している点にあります。
この一貫したIB教育により、生徒は幼少期から高校卒業まで体系的かつ段階的な学習を通じて、探究心や応用力、国際的な視野を養うことができます。
実際、2024年度のDPプログラムでは世界平均を大きく上回る平均スコア41.5点を記録し、世界第4位にランクインするという輝かしい成果をあげています。
さらに、IGCSEやSAT、PSATといった他の国際標準テストでも好成績を収めており、世界中の難関大学への進学実績も豊富です。
KISTでは教育理念として「尊敬・責任・安全」を掲げ、学力だけでなく人格面の成長も大切にしています。
すべての授業は英語で行われますが、一定レベルの英語力がない生徒にはESL(第二言語としての英語)サポートも整備されており、学習へのスムーズな移行を支援しています。
また、スポーツや文化系のクラブ活動、課外学習、キャンプ、スクールフェスティバルなど、学び以外の体験活動も充実しており、バランスの取れた成長を後押しします。
学費に配慮しながらも世界水準の教育を提供するKISTは、日本におけるインターナショナルスクールの中でも、まさに世界に誇れる学びの場です。
インターナショナルスクールに入学するメリット
インターナショナルスクールに入学することで、様々なメリットを得られます。
例えば、英会話が主流な環境で国際的な教育を受けられるため、自然と英語力が向上します。
また、インターナショナルスクールでは国際バカロレアなどの国際的な教育をおこなっているため、卒業後には海外大学への入学資格を得られます。
さらに、インターナショナルスクールは一般的な学校と異なり主体性の高い教育となっているため、自分で考え行動に移す力を養うことも可能です。
以降では、インターナショナルスクールに入学することで得られるメリットを解説します。
- 英語力を伸ばしやすい
- 国外大学への進学が有利になる
- 主体性のある教育を受けられる
英語力を伸ばしやすい
国内のインターナショナルスクールでは、基本的に日本語ではなく英語を使用し授業や生活がおこなわれます。
強制的に英語を使用する環境が提供されているため、幼いうちから英語を使用する機会が多く、さらに外国籍の子供と接する機会も多いためネイティブに近い発音や表現も習得できます。
会話の中で楽しみながら英語を習得できるため、自然に英語力を伸ばすことができる点もインターナショナルスクールに入学するメリットです。
また、スクールでは国際的かつ様々な文化が含まれているため、異文化交流や価値観に触れる良い機会にもなります。
国外大学への進学が有利になる
多くのインターナショナルスクールで採用されている「国際バカロレア(IB)」などの国際的なカリキュラムは、時に海外の大学への入学資格を与えることがあります。
中でも、国際バカロレア資格は世界中の多くの大学で入学資格として認められており、アメリカやイギリス、カナダなど英語圏の大学への進学を考えている場合、有利に働くこともあります。
また、成績が一定水準を満たした場合、入学試験を免除されるケースもあるためより有利に入学できます。
将来的に国外大学への進学を検討している場合、入学資格を得られる可能性が高いインターナショナルスクールへの進学は非常に魅力的です。
主体性のある教育を受けられる
インターナショナルスクールの教育は、一般的な学校よりも主体性を重視しています。
子供自ら疑問を持ち、考え、行動する力を養う教育となっているため、子供の主体性を養いたい方にはインターナショナルスクールへの入学はメリットが大きいと言えるでしょう。
また、自己主張や問題解決を通じて子供たちの主体性も養われるため、将来的には社会で活躍できる人材になれる可能性も高まります。
インターナショナルスクールに入学するデメリット
インターナショナルスクールには様々なメリットがありますが、当然デメリットも存在しています。
例えば、インターナショナルスクールは学校教育法に定められていないため、義務教育として認められていないため編入や新たに入学することが難しい点はデメリットと言えます。
また、一条校よりも学費が高額になってしまうため経済的負担が大きくなってしまう点もインターナショナルのデメリットです。
また、常に英語のみを使用する環境に身を置くため、日本語力が低下してしまう可能性があります。
以降では、インターナショナルスクールに入学するデメリットについて解説します。
- 国内学校への編入や入学が難しくなる
- 経済的負担が大きい
- 日本語力が低下する可能性がある
国内学校への編入や入学が難しくなる
インターナショナルスクールは学校教育第1条が定める「一条校」ではなく、各種学校や無許可校に分類されるため、卒業しても就学義務を履行したことにはなりません。
また、途中で公立学校に入学・編入させることが困難になるため入学させる際には注意が必要です。
しかし、一部のインターナショナルスクールは文部科学省の許可を受け、一条校として運営しています。
日本の学習指導要領に基づいた教育も実施されているため、気になる方は許可を受けているかを確認することをおすすめします。
経済的負担が大きい
インターナショナルスクールは一般的な学校よりも高額になりやすく、海外大学への進学を希望した場合、より多額の学費などが必要となります。
また、インターナショナルスクールは国からの補助も受けられないため、より高額になってしまいます。
家計に経済的負担をかけてしまう可能性もあるため、入学する際は将来的にも家計的にも負担にならないスクールを見つけましょう。
日本語力が低下する可能性がある
インターナショナルスクールは日本語よりも英語を使用することが多く、国内に居ながら海外留学のような環境で生活できる点が魅力です。
しかし、英語を主要言語とするため日本語力が低くなる可能性も考えられ、国内でのコミュニケーションや進学・就職において不便を感じてしまう恐れもあります。
入学する際は、英語だけでなく日本語を使用する頻度をある程度確保するよう心掛けることが大切です。
インターナショナルスクールに関するよくある質問
以降ではインターナショナルスクールに関するよくある質問をご紹介します。
- Q1. インターナショナルスクールの学費相場はどれくらいですか?
- Q2. インターナショナルスクールと一般的な学校の違いは何ですか?
Q1. インターナショナルスクールの学費相場はどれくらいですか?
一般的に、年間で150万円~200万円ほどかかりますが、スクールバスの利用や野外活動、寮費などが発生した場合はさらに高額になります。
スクールによって学費や受けられるサポート、スクールバスの有無なども異なるため、気になるスクールがある場合は一度確認することが重要です。
また、複数のインターナショナルスクールを比較することでより適切なスクールを見つけられるため一度お試しください。
Q2. インターナショナルスクールと一般的な学校の違いは何ですか?
インターナショナルスクールと一般的な学校の違いは、義務教育の履行の有無です。
文部科学省の見解では、インターナショナルスクールは下記のような位置づけとなります。
いわゆるインターナショナルスクールについては、法令上特段の規定はありませんが、一般的には主に英語により授業が行われ、外国人児童生徒を対象とする教育施設であると捉えられています。
しかし、一部のインターナショナルスクールの中には学校教育法第1条に規定する学校(一条校)として認められたスクールも存在しています。
義務教育などの観点が気になる方は、学校教育法第1条に規定する学校として認められているかを事前に確認することをおすすめします。
インターナショナルスクールに通って高い英語力を得よう
今回はインターナショナルスクールの選び方や、おすすめのインターナショナルスクールについてご紹介しました。
インターナショナルスクールは外国籍の子供が利用する学校ですが、日本人の子供の入学も許可されています。
また、中には日本人向けのインターナショナルスクールも存在しているため、英語が全く話せないお子様でも安心して学べる環境が提供されています。
インターナショナルスクールはカリキュラムも各スクールによって異なっているため、カリキュラムや教育方針によって様々な特色を持っています。
子供の将来や身につけたいカリキュラムなどがある場合は、希望の学習が受けられるかを確認し学校を選びましょう。
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